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「ファンキー・モンキー・ベイビー」キャロル

71年生まれの自分にとって、もちろんリアルタイムではない矢沢の永ちゃん率いるキャロルですが、このアルバムは良い意味で裏切られた思い出があるのです。

71年あたりに生まれた人でアニキがいた人(しかも少しヤンキーなw)は
小学4年あたりで「横浜銀蠅」のムーブメントに遭遇しているはず。
我が家も例に漏れずに壁に「羯徒毘路薫狼琉( かっとびロックンロール)」とか
書かれた黒地に銀文字のポスターが張られ、ラジカセからは
「走り出したらとまらないぜ、土曜の夜の天使さー」とか
「あらいぐままままままま!マントヒヒヒヒヒヒ!」とか
「お前サーファーガール!おいらロックンローラー!」とか、
お世辞にも頭が良さそうに思えない音楽が流れてました(笑)

そんなアニキを冷たい目で見ながら、ヘッドホンでKISSとかマイケル・シェンカーグループを聞いていたんですが、このムーブメントのせいで「革ジャン」「リーゼント」「バイク」とかそういうもののイメージが決まってしまった気がします。
ああ、これはオレが聞くもんじゃないや。
こういう血の気の多い人が聞くもんだって。

それから月日が流れ、大人になって、あるライブハウスでギターを弾く仕事をしていた時に、
キャロルの曲をイベントで演奏する事になったんです。
正直。
「ええええーいややなー・・・おららそこのけどけ!とか演奏するの・・」
と拒否反応。

そう。誤解してたんですわね。キャロルを。
なんか銀蠅の親玉みたいな気がしてて
どうせ3コードでガッシャガシャやってるだけなんだろうって。

で、その時に聞かせてもらったのがこの「ファンキー・モンキー・ベイビー」。
キャロルにとってセカンドアルバム。全曲オリジナル曲です。

1曲目。ああ、これ知ってる。
2曲目。おお?なんか変なコード進行・・
3曲目。あれ・・・なんか・・・違うぞ・・ぶっちぎりとは・・・

一番ガツンと来たのは8曲目「ハニー・エンジェル」。

これは・・・・・ビートルズやん!!

すんげえ誤解してました。
これはすげえ。オリジナリティの固まりじゃないか。
いわゆる普通の3コードだけの曲なんてほとんどなくて
「泣き」のコード進行もバッチリ入って、歌謡曲の良い部分と
マージービートなバンドサウンドの見事な融合!

一撃でキャロルのファンになって、全アルバム揃えましたw

このアルバムはキャロルの一番良い時期が詰まっていると思います。
手癖のベースフレーズがさえまくる「ミスター・ギブソン」と
コーラスなのに自己主張バリバリの「ハニー・エンジェル」といい
永ちゃんがリーダーなのがビシビシ伝わってきます(笑)

でもなあ。永ちゃんのソロってイマイチ好きになれないんですね。
この4人の絶妙なバランスで成り立ってるキャロルが一番好きなのです。


Published inCD:70年代音楽

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