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「コインロッカー・ベイビーズ」村上龍

あのバンドブーム真っ最中に中高生だった者にとって「読まなければならなかった作品」(笑)

なんか無性にどのバンドも絶賛してたから、「そうか」と思って頑張って読んだものの、高校生にはホントよくわからなかった。
これなら「69(SixtyNine)」の方が心底共感できたしおもしろかった。

で、「リュウを理解せねばいけない」という使命感のもと「トパーズ」も買って読んだ。
エロ小説じゃねえかwwww

クラスメイトの女の子に「村上龍ってどんなの?」と聞かれて
「どれでも貸すよー」と快く言ったんだけども
なぜか「トパーズ」を選んで持って帰ってしまった。
翌日すぐに持ってきて「ごめん・・・無理・・・・」と返されたのもいい思い出w

で、大人になってもう一度入手して読んでみたら、ようやくスラスラ読めた。
これは「鬱屈感」という感情を体験せねば理解できない気がする。
夢も希望も溢れたバブル真っ最中、「なんとかなる」という考えで生きてた
高校生には理解できなかったろう。
逆に、今の高校生の方がスラスラ読めるんじゃないかなあ。

コインロッカーに捨てられて施設で育ったキクとハシの物語。
この「必要とされなかった」というコンプレックスが物語のキーとなって
どんどん話は進んで行くんだけども
「普通」の目から見た二人の表現方法の歪みが独特の世界感となって
みるみる読んでいるうちに入り込んできます。

マンガ「AKIRA」とか、廃墟が好きな人にはたまらない小説かと。
二人が育つ島はたぶん長崎県の炭坑島「軍艦島」をイメージして
書かれたものだと思います!

ラスト近くの
「良い色に焼けてるねえ。サーフシティ・ベイビーズてとこだね」
「いや。オレ達はコインロッカー・ベイビーズだ」の所で
なんかスカーッとした気分になりました(笑)

今になって映画化されるようですが、なんか見たくないなあ・・・


Published in小説

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