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「パープル・レイン」

あれは確か中学2年。
巷は怒濤の「サウンドトラックブーム」
フットルース、ストリート・オブ・ファイヤー、ビジョン・クエスト、ゴースト・バスターズ等々、
今までは退屈(?)なシンフォニーばかりが収録されてるのが普通だった映画のサントラが、
洋楽アーティストの曲ばかり収められるようになった時代。
その頃のMTVでひげ面でハダカの人が風呂でくねくねしている、変な曲がしょっちゅう流れてました。

プリンス殿下の「ビートに抱かれて(When Doves Cry)」です。

正直、この曲のなにがええねん、と思ってたのが本音ですが
当時、丸刈りハゲ坊主の中坊が繁華街をうろついている時に
この「Purple Rain(パープル・レイン)」の看板を目にしたのです。
しかもその日は月初で「映画の日」。
中坊ならたしか600円で見れたのかな。
うめだ花月に隣接してた映画館だったと思うけど、なんとなくこれを見ることにしたんです。

冒頭の「レッツ・ゴー・クレイジー」に完全にやられました。
あのくねくねした気持ち悪い人、カッコエエやん!!
映画自体はよくある「挫折と栄光」のストーリーなんですが
プリンスが「本人」に限りなく近い、ミュージシャン志望の若者を演じ、
しかも自分の楽曲を演奏するわけですから楽曲とのシンクロ率が高いのも当たり前といえば当たり前。
(フットルースは見たんだけど正直「??」って感じだった。)
適度にエッチなシーンも中学生にはドキドキもん(笑)
アポロニアのポロリシーンもしかり。

しかしやっぱり冒頭の演奏シーンは今見ても疾走感溢れてカッコイイ。
当時、ライブハウスってとこがどんな所かも知らない子供にとって
あのいかがわしい雰囲気はすんげえ刺激的でした。

だって、この映画見た帰りにはすでに楽器屋のウィンドーの前でギター眺めてたしなあ(笑)
で、本当にギターを始めちゃったんですもの。
それぐらいのパワーがあるいい映画です。

「プリンスぅう???ええええええええキモイ!!!」って人には
この映画を見せるだけで完全に方向転換が可能です。洗脳効果バッチリww
今まで何人もの先入観をこの映画で変えさせてきたことか・・・

この映画のサウンドトラックもバカ売れして
殿下はそのお金で自分のレーベル「ペイズリー・パーク」を立ち上げてしまいました。
サントラも全ての曲が捨て曲なしの最高の名盤です。


Published in映画洋画

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