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8th「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」The Beatles

さて、いよいよここまで来ましたか。
当時はとてもとてもセンセーショナルだったというビートルズのこの8枚目のアルバム。

元々、ビートルズ聞き始めたきっかけって実は音楽の授業で習った「イエスタデイ」なんですわね(笑)

中学生の頃だったけど、その頃はジョンとポールの名前は知ってた。
「スターティング・オーヴァー」で死んだ人、んでマイケルと「セイ・セイ・セイ」歌ってた人。
そんな認識。
ビートルズって名前はテレビでやってた「アニメ・ザ・ビートルズ」で知ってた。

音楽の教科書に載ってたイエスタデイ。
「・・・・・・なんてイイ曲なんだっ!」ハゲ坊主の感動。
作者を見ると・・・
「作詞:ジョン・レノン、作曲ポール・マッカートニー」と
書いてあるじゃないか。
この表記はクレジット上だけの事で実質はポールの作品。

「なにいいいいい、この二人って一緒にやってたの?????」

それが「ビートルズ」という名前に繋がって初めて知ったという。
「こりゃ聞かんといかんわ」と帰宅後レンタルレコードに走った。

この頃、ポールは自作の映画「ヤァ!ブロード・ストリート」を作ったばかりで
その映画のサントラの中で「イエスタデイ」をカバーしてたのです。
このバージョンこそが、最初に聞いたビートルズナンバーでした。

歪んだ出会いです。

数日後。学校。
それをどこかで聞きつけた今で言う
ビーヲタのK君という地味な子がいまして。
「Gaku君!ビートルズ聞くんやって?」と話しかけられました。

そのK君が「これ聞かないと」と最初に貸してくれたのが
実はこの「サージェント・ペパー」。
今考えると、最初にこんな濃いアルバムを貸すんじゃねえよww

持って帰ってジャケットを眺めても知ってる曲名ゼロ。
「・・・・・・・タイトルなげぇ」
せめてレリピー(Let it be)ぐらいは入ってて欲しいよなあ・・・・
聞いてみよう・・・・・

「??」

正直、よーうわかりませんでした。
このアルバムの良さって、アタマから最後まで全曲聴いた人間が
「やっぱこの進化ってスゲエ!」っていう事だと思うんですわね。
「4トラックで作られた!」とか言うても、音楽かじってないとわからんし。
曲もけっこう単体ではこじんまりしてる気がするし
B面の頭はインド汁満開だしw

しかし!今となっては(ヲタとなってからは)わかります。
このアルバムは何度聞いても飽きないしすげえ。

ここらへんからはポールの発言権が大きくなってて
ジョンはあんまやる気なかったみたい(笑)

実際ジョンは新聞記事からパクッて「A Day in the Life」を書いて
テレビ見ててコーンフレークのCM見てて
「ええやんこれ」と「Good Morning,Good Morning」を書き、
骨董屋で見つけたサーカスのポスターに書いてある言葉を
そのまんま歌詞にしまして
「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」を書くという所存。

ポールは「アルバム自体をコンサートみたいにしようぜ!」と
タイトル曲で自己紹介というこのアルバムのコンセプトを考えつきます。
日本で言うと「うちら陽気なかしまし娘~♪」ってなもんか。

ポールは「Getting Better」「Fixing a Hole」
「She’s Leaving Home」「Lovely Rita」「When I’m Sixty-Four」と
もはや神曲の連発。
たぶんこの時、ポールはすごい勢いで進化していったんでしょうね。

このアルバム、正直最初に聞くのは危険です。
アンソロジーシリーズぐらいに危険な気がします(笑)
ある程度、ビートルズに対しての耐性が出来てから聞くとやみつきです。
聞けば聞くほど味が出る、スルメイカの様なアルバム。
特にA面の流れが何度聞いても心地よくてお気に入り。

10回聞くと、あら不思議。
奇妙なインド音楽(Within You,Without You)もイイ曲に聞こえてくるw
(僕、ジョージの事好以下ry)

このアルバムから以降はさすがにアメリカも編集することなく
英国オリジナルのままリリースするようになりました。
というか1曲目と2曲目繋がってるし、
これを差し替えたら逆にアメリカすげえわ。

そして、モノラル盤の違いがスゴイのも特徴。
「Lucy in the Sky Diamonds」はボーカルにフランジング効果アリだし
「She’s Leaving Home」は回転上がってキーまで変わってるし
タイトル曲のリプライズは、カウントに入るタイミングも違うし
なぜか冒頭に笑い声入ってるし、
エンディングにポールがシャウトしまくってる。
(ステレオ盤でも小さく聞こえてはいる)
ええ、もちろん両方買いましたとも・・・・・

今出回ってるCDはステレオ盤のミックスに準拠です。

アルバムジャケットの豪華さもすごいけども
当時、歌詞カードをジャケット裏につけたのも画期的だったとか。
しかもアルバムの最後の最後には
「犬にしか聞こえない高周波ノイズ」まで入ってるという
サービス精神(?)

「もうライブはしないよ」と大見得切って
スタジオに引き籠もって造り上げたこのアルバム。

まさに「音楽的実験」の金字塔だと思うんです、僕は。

ザ・ビートルズ楽曲データベースはこちら


Published inThe Beatles音楽

2 Comments

  1. ザ・ビートルズ『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』

    The Beatles最高傑作との呼び声高い名盤『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・

  2. Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band

    いつも遊びにきていただいている、kenmanさんのblogを
    見て、数日前から気になっていた

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