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「壊れた扉から」 尾崎豊

10代3部作のラスト作品。自分と同世代の中には「このアルバムまでは聴いた」という人が多いんじゃないだろうか。(かくいう僕もそのクチだ)

前2作から比べて、彼の書く詩の内容が「反抗」というテーマから薄れてきてもっと普遍的な事がテーマになってます。
確かに前2作は、おっさんになってから聴くと「ああ、あの頃は」というノスタルジーが先に来るんだけども、このアルバムは「現在」というフィルターを通しても、全く色あせないと思う。

高校生から社会に出る事って、
アタマぶん殴られるような出来事が多いからなあ。
今まで普通だった事が全否定されて、
それが毎日続くって感じだったもの。極端に言うとね。
そりゃ尾崎自身にもそれはやってくるわけで、
そういう事がこのアルバムに反映されてるのかも。
(「オトナの事情」ってヤツはまったく加味しないとしてもだ)

「失くした1/2」が歌う「笑顔からすべてが始まるから」っていうのに
いっちばん違和感を感じたのを覚えてます。
おめー、あんだけ怒れる若者やったやん!ってw
今になって笑えってか!とか思ってたな(子供だったからね・・)

個人的には「彼」「米軍キャンプ」「Freeze Moon」「Driving All Night」の
流れが今でもお気に入り。
この4曲は「夜」が似合う。
さわやかな青空の下で聴くような曲じゃないw

「Freeze Moon」「Driving All Night」は一発録りだったとか?
あの疾走感はそういう訳なのか。。。。
そういえばこのアルバムからは
アレンジも彼と彼のバックバンドが数曲担当してますね。

「ドーナツ・ショップ」「誰かのクラクション」は「安らぎの歌」ですね。
曲のクオリティもこのアルバムは群を抜いている気がします。

このアルバムができて尾崎氏は活動を休止して海外へ行ってしまう。
その後のシングル「核」。
・・・・・・・うーん?なんだこれ?
そして覚醒剤で捕まり、「太陽の破片」までは聴きました。

「太陽の破片」聴いた時に、「もう聴くことはないな」と思った。
なんでなんだろうね。
自分でもわからんけど。

そうしているうちに彼は亡くなってしまいました。
「太陽の破片」以降の彼の作品も、機会があれば聴いてみたいと思います。


Published inCD:80年代音楽

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