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「ハロー張りネズミ」 弘兼 憲史

だいぶと前にヤングマガジン誌で連載されてたこのマンガですが、まとめて読む機会に恵まれましてようやく読破しました。弘兼氏のマンガは「島耕作」「加治隆介」と好きなものが多いので、このマンガも大好きな漫画の一つです。

舞台は小さな探偵事務所で、様々な事を請け負ってそれを解決していくストーリーなんですが、弘兼節とも言える濃い人間ドラマが展開されていくのが一つの特徴です。
基本的に一話完結でテンポ良く読めますが、いくつかにまたがるお話もあって飽きさせません。

主人公の七瀬五郎(あだ名:ハリネズミ)が中心に描かれますが
相棒のグレさん(島耕作シリーズにも登場)の過去なども見れておもしろかったです。
まさかギャンブラーだったとはねえw

エッチあり、人殺しありの青年誌向きマンガですが
たまに(年一回)時代劇風の物(坂本龍馬暗殺など)が登場したりとか
オーストラリアのエアーズロックを舞台にUFOが登場したりとか
ヒバゴンなどの超常現象まで登場するのが、他のシリーズとはすこし違う趣き。
原爆が落ちる日にタイムスリップ、なんてお話もありました。
そこでグレさんのお母さんを助け出して、グレさんが産まれるのをとりあげる、
なんていうなんともスケールのでかいお話もあります(笑)

大きな事件から小さな事件までさまざまなドラマが登場しますが
この人のマンガはラストシーンがとても印象的なものが多いですね。

過去刑務所で一緒だった3人の女性が、
「5年後のバレンタインデーの午前3時に会おう」という約束をして
そこに向かうかどうかの葛藤を描いたお話のラストシーンとかは
見ててすがすがしいほどの印象でした。
ここらへんは「黄昏流星群」や「人間交差点」でもいかんなく発揮されてますよねw

最後は埋蔵金を掘り当てて、事務所のビルを建て直すまで
「お休み」って事になってましたがそのまま再開されなかったのかなあ。

もう少し続きを読んでいたかった作品です。
なんせ弘兼氏のSFなんてなかなか今では読めないですしね(笑)


Published inマンガ

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