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「Each Time」大滝詠一

前作の「A Long V・A・C・A・T・I・O・N」からちょうど3年のブランクで発売されたのがこの「Each Time」。だいぶ前に書いたエントリーでも触れたように「ポップス」というジャンルの
最上級の表現方法」が可能な御大のニューアルバムという事もあり、当時は発売されてすぐに「借りに」いったのを覚えています。(中学生だったもので・・・)
もちろんまだレコードしかなかったですw

このアルバムもそれこそ聞きまくりましたねえ。
前作の「ロンバケ」よりも季節感が出てるなあ、と思ったのは「木の葉のスケッチ」とか「レイクサイド・ストーリー」など秋や冬の情景がはっきりした曲が収録されていたせいなのかな。
当時はアレンジがどうの、って事はほとんどわからないまま聞いていたんですが「ペパーミント・ブルー」は「おおおおおお、夏!」って思ってましたねえ。

「斜め横のイスを選ぶのはこの角度からの君がとてもきれいだから」

子供ながら「なんておしゃれなんだ!」って思ってましたよw
この曲を聴くと未だにこの事を思い出します。
いや、もちろん実際に口にしたことなんてないですけれども。

LPレコードからカセットに録音したやつを聞き続けていたんですが、大人になった頃「Complete Each Time」というCDがでまして、それを買ったんですけども、まず冒頭の曲が違う事に驚きました。

このアルバム、再発の度に曲が追加されたり、曲順が変わったり、楽器削ったりと色々手が加えられてるんですよねえ。
特に当時のラスト曲だった「レイクサイド・ストーリー」が一旦フェイドアウトして、フェードインしてくるエンディングがあったんですけれども、再発盤からは全てフェイドアウトしたまま終わってしまうようになったらしいです。

なんかもう、ビートルズの「ヘルター・スケルター」みたいな感じですけども、曲順も想い出の一つになりうると思っている自分としてはこれはなかなか受け入れられなかったのを覚えています。
今ならね、自分でiPodのプレイリスト作ってしまえばいいんだけど、最後の最後の大エンディングがないのはとても寂しいのですよね。。

そして2004年に発売20周年記念として
「Each Time 20th Anniversary Edition」が発売されました。

3曲のボーナストラックが入って、またも曲順が変わっているという想い出尊重派にはなかなか厳しい内容(笑)
そして「レイクサイド・ストーリー」もフェイドアウトのままでした。
やっぱりねえ、曲順にも想い出がある身としてはなかなか受け入れがたいんですよねえ。
僕自身はこの20thは買わないままでしたけども、3年後に出るであろう「30th」には実は期待しています。

その時には必ず「レイクサイド・ストーリー」の完全版を収録願います!
頼みますよ、御大!

追記:

そして御大が虹の橋を渡って空に帰ってからすぐに30周年記念盤が発売されました。
残念ながら「レイクサイド・ストーリー」は完全版ではなかったものの、
なぜかカラオケバージョンの方が完全版エンディングなのでした。


Published inCD:80年代音楽

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