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「マカロニほうれん荘」鴨川つばめ

2018年5月19日から6月3日にかけて東京中野ブロードウェイ内のAnimanga Zingaroで、なんと「マカロニほうれん荘」の原画展が行われるとか。
原画展が開かれるのも初めてならば、会場のBGMの選曲が鴨川先生本人というのも驚き。
このマンガの結末、そしてそれ以降の鴨川先生の事を少しでも知っていれば、このニュースはけっこう驚きなのではなかろうか。

その「マカロニほうれん荘」は1977年から2年間、少年チャンピオンで連載されていた。
僕はちょうど小学校1年~3年に至る時だったので、もしかしたらリアルタイムより少し遅れて読んだのかも知れない。

きんどーちゃん、トシちゃんという会話を小学校の時の友人とした想い出も残ってるって事は小学生の時にこの作品を読んだのだと思う。
ただし、その時はバラでなぜか家にあったコミックスを3つ程読んだ、という感じだったのだろう。
大人になってから全巻を読んだ時に初めてあの結末、そしてパワーダウンしていく様を見たからだ。

子供の時に読んで一番脳裏に残ってたのはクマ先生の家のすき焼きを二人が強奪しに行く話。
これを真珠湾攻撃になぞったエピソードだと知ったのも、きっと大人になってからなんだろうな。
そういえば小学生の頃、タミヤの戦車とか歩兵のプラモデルをよく作ってたのだけど、マカロニからの影響もあるのかも知れませんね。

キューベルワーゲンとドイツ軍歩兵コスプレがさらりと、そして濃厚に書かれているのもマカロニの魅力。
特に扉絵は毎回毎回、ポップアートかと思うほどの素晴らしさがありますね。

そのクマ先生の家のすき焼き強奪の話のラストは警察が踏み込んでくるのですが、
なんとエアロスミスのメンバーだったりするんですねこれが。
これもきっとロックミュージックを知ってから読み返して「あ!」って思った事の一つでもあります。

そう、70年代末といえばパンクからニューウェーヴに移っていく時代。
その頃の音楽と共に「マカロニ」を読みかえすと本当に色んな発見が出来るんですよね。

という事はもしかして。
先に「マカロニ」を読んでいた事によって、この時代の事に触れるための土台が出来たのかも知れない。
さらりと挿入されるフレディ・マーキュリーの衣装や、喫茶店で自らの曲をリクエストするクィーンのメンバー。
マイクをフェラしているリンダ(ロンシュタッド・・よね多分)さんには爆笑(笑)

そういえば「女子高生」「女子大生」ってなブームもありましたが、それをも先取りしてたかもですね。
僕は子供ながら女子大生3人組のそー子ちゃんが一番好きでした。
あの少しアンニュイな感じがするお姉様、ってのにもしかしたら今でも弱いのかも知れませんがw

めまぐるしく変わるテンポ感のギャグ、そして描き込まれた作画のクオリティとポップさは
今の若い人達には意味がわからんのかもしれませんが、僕たち団塊ジュニア世代にはそれがめちゃめちゃ斬新やったんですわ。

原画展、西日本でもやってくれないかなあ。


Published inマンガ

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